
こんにちは! 沼津のパーソナルジムSANTEのヤタです。
最近、「遺伝子検査で体質に合ったダイエットができる」なんて話をよく耳にしませんか? 実は、SANTEでも以前、遺伝子検査を導入していたことがあり、僕自身も何度か検査を受けたことがあります。
今回はその体験もふまえて、「遺伝子検査って本当に役に立つの?」というテーマを、科学的な根拠と実体験をもとにお話ししていきますね。
遺伝子検査って何?
遺伝子とは、私たちの体の設計図ともいえるDNAの一部で、身体の特徴や体質に関わる情報が記録されています。DNAはすべての細胞の核にあり、ヒトは約37兆個の細胞を持ちます。
このDNAの塩基配列(A、T、G、Cの4種類)がわずか0.1%だけ人それぞれ異なっており、これが体質や外見の違いになります。
そのうち「1文字だけ違う場所」のことをSNP(スニップ:一塩基多型)と呼び、遺伝子検査の多くはこのSNPを調べています。
遺伝子検査で何がわかるの?
民間の遺伝子検査キットでは、以下のような情報が「統計的に」わかるとされています
- アルコールに強い/弱い
- カフェインの代謝の早さ
- 肥満になりやすい傾向
- 糖質や脂質の代謝傾向
ただしこれは「あなたの体はこうです」と断定するものではなく、「こういう傾向を持つ人が多い配列にあなたが当てはまりました」という確率的な話です。
科学的に見た限界とリスク
1. 精度と一貫性に欠ける
同じ人が複数の会社で検査した場合、異なる結果が出ることもあります。 実際、僕自身も3回受けて、結果がバラバラだったことがあります。
2. 検査項目にバラつきがある
会社ごとに調べるSNPの場所や数が違い、100のうち数か所だけ調べて「脂質が合わない」と断定するケースもあります。
3. 科学的根拠が乏しいケースも
経済産業省の調査によれば、民間業者73機関のうちガイドラインを守っていると答えたのは56%。個人遺伝情報協議会に加盟しているのは22%程度という報告もあります。
4. 法的な整備が追いついていない
遺伝情報がどう扱われるのか?などに関する法律は不完全で、検査結果がどう利用されているか分からない場合もあります。
参考文献
・DTC遺伝子検査ビジネス事業者に対するガイダンス(仮称)」の検討の方向性について
・消費者向け遺伝子検査ビジネス
・『遺伝子検査ビジネス』に関する実態調査
SANTEとしての考え方
- 遺伝子検査は「参考程度」にはなり得る
- しかし、絶対に鵜呑みにはしない
- 体質よりも、今後の生活習慣改善がはるかに重要
科学が進んで信頼性が高まり、医療現場でも活用されるようになった段階で、再び導入の検討をしてもよいと考えています。
まとめ:占いではなく、科学を見極める目を
遺伝子検査は「エンタメ感覚」で使うならOK。 でも、それを元に過度な制限や高額商品をすすめられたら要注意です。
本当に自分の体を知りたいなら、日々の行動や食事・運動の積み重ねを見直すことがいちばんの近道です。
SANTEでは、根拠に基づいたサポートを大切にしています。 「自分の体質を知りたい」「無理のない方法で変わりたい」 そんな方は、ぜひ沼津のパーソナルジムSANTEにご相談ください。